岐阜の金華山を登ってきました。
ここは観光地でもあるため、ロープウェイを利用すれば町中と同じ格好で山頂に行けます。しかし清く正しい山ヤはセッセと登山道を登るのでした。
そんなことで、2月に入ってから岐阜に熱中しています。山行の記録は所属している山岳会のブログにまとめましたので、一度見てやってください。
「ツナと野菜のスープ煮」を作りました。
武漢ウイルスへの対策で外出自粛。そのため、近所にて歩け歩けやサイクリングで体力維持。そして自宅では、ガイド本やエアリアマップを見ながら山行計画を考えたり、料理をしたりして過ごしている毎日です。
そんな中、中日新聞の2020/04/19朝刊に掲載されていた「ツナと野菜のスープ煮」のレシピを読んでいて、「これは山の食事に使えそう」と思い、材料をそろえて作ってみました。
【材料:1人分】
ツナ缶 (小、90g) x1、トマト1個、キャベツ2枚(100g)、タマネギ1/4個、
コンソメスープの素、塩、コショウ
【作り方】
- トマトをくし形に切る(縦に8つくらい)。キャベツはざく切り。タマネギは横半分に切る(縦半分に切ってから横に切る方がよい)。
- 鍋に1と水150cc、スープの素小1/2を入れ、強火にかける。
- 沸騰したら、ツナ缶を汁ごと入れ、塩、コショウ少々。
- 蓋を切って6〜7分煮る。ツナの形が崩れないように、あまりかき混ぜない。
ツナ缶は「シーチキン」などです。自分はシャケの水煮缶を使いました(高いよ)。
水煮缶を使ったので、さっぱりとした味わいになりました。他にサバの水煮缶などでもいいと思います。(最近はサバの水煮缶が倍くらいの値段になって悩ましい)。
炊くとき(作り方の工程3)に、魚臭さを防ぐために乾燥ローズマリーを入れました。いただくときに、あれば、オレガノを振りかけるとベストです。
御飯、ショートパスタ、バゲットなどと一緒にいただきます。野菜のダシが出て、とてもおいしいです。レシピには1人分となっていますが、自分は食べきれずに、実際には2回に分けていただきました。
ショートパスタは、具をあらかたいただいた後に、早や茹でタイプ(3分)を水とスープの素を追加して投入します。冷や御飯で雑炊にする場合も同様です。
材料は保存のきく物ばかり。鍋に具材を切って放り込むだけです。テント泊や小屋での自炊に使えると思います。いっぺん作ったってちょ〜でゃ〜(いちど作ってみてください)!
「キムチビーフン」を作りました。
「元気の出る山の食事/大森 博」のレシピ第2弾として、ついたちの昼食に「キムチビーフン」を作りました。
この料理は自分が食当のときに、冬のテント泊でよく作りました。山の場合、キムチと肉をハフハフいただき、〆にビーフン投入というパターンでした。
うまさはキムチの「質」で決まります。100円台のなんちゃってキムチは止めた方がいいです。
キムチ、豚肉そして椎茸のうまみが出て、おいしくいただけました。
材料と作り方は以下のとおり。
【1人分の材料】
- キムチ 150gくらい(ちょっと高めのものがよい)
- 豚小間切れ(またはバラ肉) 70 〜 100g
- 椎茸(オリジナルレシピでは干し椎茸) 2〜3枚
- ビーフン(麺とスープが別れているものが売っていたのでそれを使った)
【作り方】
(材料の仕込み:特に山で作る場合)
- 山で作る場合は、事前にキムチで豚肉をはさむようにして、豚肉をキムチ漬け状態にして持っていく(保存を兼ねる)。
- 干し椎茸を使う場合は2~30分、水につけてもどす(戻し汁も使う)。
- 椎茸は食べやすい大きさに切る。軸も半分に切って、それをさらに半分に裂く。
(調理手順)
- 鍋にキムチ、豚肉、キムチとなるように重ねる(山ではキムチ漬け肉をドバァ〜と入れればよい)。
- 椎茸の軸、椎茸を載せて、水(干し椎茸の場合は戻し汁も)をちょっと多いかなというくらいに入れる(後でビーフンが水を吸ってしまうので)。
- 鍋の蓋をして、強めの中火にかけ、吹いてくるまでそのままにする。
- 肉に火がとおったら、味見。塩で調整する。
- 具材の真ん中を開けてビーフンを入れて茹でる。
- ビーフンがしんなりして食べられる固さになったら出来上がり(固めに茹でて火を止めた方がいい)。
ビーフンに添付されていたスープを入れなくても十分おいしいです(従来の「ケンミンの焼きビーフン」を使う場合、麺に味がついているので、味付けに注意要。できればビーフンだけを求めた方が味を決めやすい)。
他の野菜としてニラを入れるのもいいと思います。個人的にはニンニクもよさそうだと思いますが、おすすめしません(自己責任でお願いします/w)。
寒い冬のテントの中、キムチでポカポカになります。ぜひ作ってみてください。
「パンがゆ」を作りました。
前回の山行の後、ズド〜ンと気分が落ち込んで1週間くらい何も出来なくなりました。先週になってようやく体調が回復してきたところです。
それで、冬山のことを考えていたら、ふと「パンがゆ」がいただきたくなりました。この料理は、かつての登山の先輩がよくテント泊のときに作ってくれた料理です(先輩はバターが好きで、1箱全部入れて超ハイカロリだった。まだ30代の頃のこと)。
ざっくりいうと、オニオンスープに、トーストしてスライスチーズを載せたパンを浸した料理です。予想以上に腹いっぱいになります。
元になったレシピはヤマケイから出ていた「元気の出る山の食事/大森 博」に載っていたものです。名古屋市の図書館に無いか検索したところ、ありました!即予約をして、日曜日に借りてきました。
そして早速、図書館の帰りにパン等を買い出しに行き、日曜日、月曜日と作ってみました!
オニオンスープの出来具合で味が決まります。レシピにはコンソメの素を入れるとありますが、これは止めた方がいいです(パンにのせたチーズに結構塩っけがあるので、あまり濃く味付けすると大変!最初はレシピどおりに味付けして失敗した)。
スープ仕立てなので、そんなにくどくなくいただけます。付け合わせ(箸休め)にプチトマトやピクルスなどがあればいいですかね。
材料と作り方は以下のとおり。
【1人分の材料】
(スープ)
- タマネギ 1/2玉(大きめのもの)
- ベーコン 2〜3枚
- キノコ シメジ茸など 1/4株(他に舞茸やマッシュルーム。レシピでは缶詰のマッシュルームを使っている)
- ニンニク 1かけ(大きさはお好みで)
- バター 3〜40g(レシピでは、ここだけ、なぜか4人分 1/2「ポンド」となっている。ちなみに1/2ポンドは約230g。バター1箱か。。。)
- 塩、粗びきコショウ、しょうゆ(お好みで)
(パンなど)
- 食パンなど1〜2枚(フランスパンなどのハードタイプがよい)
- スライスチーズ1〜2枚(作ったときは2枚使った。粉チーズでもいいかも)
- 乾燥パセリ(あれば)
【作り方】
(材料の準備)
- タマネギを荒みじんにする(レシピでは薄くスライスするとなっている。お好みで)。
- ベーコンを細切りにする。
- キノコを食べやすい大きさに切る(缶詰の場合はそのまま)。
- ニンニクを小口にスライスする。
- バターをざっくり小分けに切る。
- かたまりのままのパンの場合、2cm位のちょっと厚めに切る。
(調理手順)
- フライパンにバターとニンニクを入れ、火にかける(とろ火)。そしてニンニクがキツネ色になるまで炒める。
- タマネギをフライパンに入れ、塩をひとつまみ振り入れて、じ〜っくりと炒める(ここでの炒め加減で旨味が決まる。目安は約15分、濃いキツネ色になるまで。あまり火が強いとこげるので注意)。
- タマネギを炒めている途中にベーコンとキノコを追加し、コショウを振って炒め続ける。
- タマネギが炒まったら水を300ccほど入れ、塩としょうゆとで味を決める(薄いかなという位でちょうどいいと思う)。
- パンをトーストする。
- スープが沸いてきたら火を止め、トーストしたパンを浸し、スライスチーズを載せる。チーズをとろかし、パンとスープとをなじませるために蓋をして1〜2分おく。
- パセリを振りかけて出来上がり!
タマネギを炒めたり、パンをトーストしたりとちょっと時間がかかります。天気図をとったり、酒でもチビチビやりながら気長にタマネギ炒めをして作ってみてください。
タマネギを炒めるのにはフライパンやコッフェルのフタが断然やりやすいです。深底のコッフェルだとちょっとエライ(大変)かと思います。大人数の場合、何回かに分けて(コンロを2つ使って)炒めることになりますかね。
ですので、山で作るには、タマネギだけを自宅で炒めてタッパァやジップロックに入れて持っていくのが時短にもなりいいかと。カロリを消耗する冬の山行にはもってこいの料理だと思います。
久しぶりの冬山登山に行ってきました。
去年の忘年会の折り、所属している山岳会の仲間に年初めの冬山山行に誘われ、参加してきました。
計画では縞枯山荘をベースに縞枯山と北横岳に登るという内容でした。しかし初日の縞枯山でへばってしまい、翌日の北横岳(と三ツ岳)は自分1人断念。1人で先に下山しました(アイゼンも持っていかなかったのも失敗!)。
詳しくは、以下の記事を参照ください。
縞枯山荘での宿泊はとても充実した内容でした。仲間の食事当番がしっかり用意してきてくれたキムチ鍋の夕食をいただき、消灯までフロアの掘りごたつでチビチビやりながら団らん。
就寝時は完全予約制であったため余裕のスペース。さらに布団は特殊仕様のもので、寝ていると発熱をしてポカポカ(しかし同部屋の他パーティのイビキであまり眠れなかった)。小屋泊まりのありがたさを実感しました。
しかし翌日の朝食は6〜7時で済ませとの小屋番からのお達し。これはすこし厳しかったです。のんびりコーヒを飲んでから食事の準備を始めていたら、少々時間オーバしてしまいました。小屋泊まり制約を痛感。
翌日は始めに書いたように自分だけは先に下山。下りロープウェイ始発でふもと駅まで下り、バス(2.5時間待たされた!)で茅野駅に戻りました。
その後、塩尻まで鈍行で向かい、特急しなのに乗車。しかしUターンで満席!名古屋までの2時間立ったままでした(指定席車両のフロアも他の乗客で一杯でザックをいす代わりに座る事も無理だったと思う)。これには追いうちをかけて疲れました。
いろいろとあった冬の北八ヶ岳でしたが、思っていたよりも楽しめました(実は冬の北八ヶ岳初めて)。年初めの山行にはちょうどよく、また来年も行こうかなと思いました。
山岳会の忘年会に参加しました!
愛知県の吉祥山へ登山(幻の?キンランを探して)
愛知県の東端、豊橋市にある吉祥山に行ってきました。
動機は、ヤマケイから出ている「愛知県の山、2017年版」に出ていた1枚の写真。
実物をど〜しても見たくて、このところず〜っと気になっていたのです。
キンラン(金蘭、Cephalanthera falcata)はラン科キンラン属の多年草で、地生ランの一種。和名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来する。
[特徴]
山や丘陵の林の中に生える地上性のランで、高さ30-70cmの茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につける。花は全開せず、半開き状態のままである。花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がある。葉は狭楕円形状で長さ10cm前後、縦方向にしわが多い。柄は無く茎を抱き、7、8枚が互生する。(Wikipediaより)
三河の山は電車もバスも通っていないので、車でのアプローチが必須です。
6:00頃に自宅を出て、近くのコンビニでおにぎりを買い、車中で食べて朝食*1。ガソリンを給油して、登山口にある休憩所(駐車場とトイレがあり)に向かいました。
8:30頃に休憩所到着。ボランティアの方々が掃除をされていました*2。駐車場はまだガラガラ(敷地の区画を数えたら、18台駐車可でした)。早出した甲斐がありました。
トイレに行ったり、登山靴に履き替えたりして支度をし、9:00に登山開始しました。最初は緩やかな登りでした。
今年は花の咲くのが早いみたいです。ツツジがすでに花盛りでした。
登山道は案内板があり、かなり歩かれているようで、道がしっかりしています。途中の鉄塔を2本過ぎたあたりからキンランが咲いているとガイド本に出ていたので、道の両側を注意しながらゆっくり登りました。
しかし、ツツジや他の山野草は目にするものの、お目当てのキンランはいらっしゃいませんでした。
結局、キンランは見当たらないまま途中の案内所に着いてしまいました(ここまで登山口から約1時間)。
ガイド本によるとこの山の山頂周りは、昔に山火事が発生して荒廃していたそうです。その後、愛知県が整備事業を行って環境保全地区にしたそうです。箱もの行政の賜物です。
しかし、だれにでも自然にふれあえるようになっているので、いいんではないかと思いました(登る途中、自分より早く登った女の子が下ってくるのに会いました。地元の子かな?)。
山頂直下はやや登りがきつくなります。キンランは半ばあきらめかけながら、ゆっくりと登りました。
結局キンランは陰も形もみあたらず、そのまま10:30頃に山頂に着いてしまいました。
ちょっと高曇りぎみで、カスミもかかっていてくっきりとした展望は望めませんでした。南は快晴の夏に海の眺め、北は冬の山の眺めがいいでしょうね。
山頂で眺めを楽しみながら、残りの行動食(相変わらずの大福餅)を食べつつ1本とりました。
もと来た道をあきらめずキンランを探しながら下山。途中結構登ってくる人と会いました。それなりに人気の山なんですね(駐車場と休憩所のおかげか)。
結局キンランには会えずじまいで30分ほどで登山口に戻りました。イノシシのほじくり返した跡があちこちにあったので、地下茎が喰われたのかな?
キンランが目当てだっただけに、なんだか物足りなさが残る山行でした。名古屋から片道約2時間半。経済的に言えば費用対効果が少ないと思いました。まあ、行かずに悔いを残すよりも、行ってみて実情を把握できたので、それなりによしとしました。
登山道で見かけた山野草です(名前は図書館に行って調べます)。